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ENTRY GRP②締切  2026年10月19日(月)

先輩たちの声

挑戦のきっかけや成長のプロセス。
パイロットとして働くリアルな姿を
ご紹介します。

パイロットのステップアップを
サポートする班体制

班長

×

班員

ANAでは、副操縦士任用後のパイロットの成長を支援するために班制度を設けています。機長が班長となり、同じ機種を操縦する数名の副操縦士の指導にあたるというもので、班内フライトやシミュレーターによる訓練などを班単位で実施しています。班長と班員による生の声をお届けします。

Oさん
(ボーイング787機長)
2008年入社。地上配置ののち、2013年、ボーイング767の副操縦士に任用。2016年、ボーイング787に機種移行。2024年、機長昇格。
Kさん
(ボーイング787副操縦士)
航空大学校にて飛行ライセンスを取得したのち、2015年入社。2018年、エアバスの副操縦士に任用。2021年、ボーイング787に機種移行。
Nさん
(ボーイング787副操縦士)
航空大学校にて飛行ライセンスを取得したのち、2023年入社。2025年、ボーイング787の副操縦士に任用。

※取材時点

01 TOPIC / さまざまな先輩がいて、気軽に相談できるコミュニティ

さまざまな先輩がいて、
気軽に相談できるコミュニティ

――まず、皆さんがパイロットをめざしたきっかけを教えてください。

大学1年生のときに、先輩が自社養成パイロットの試験を受けると聞いたのがきっかけです。ただ、大学時代はバスケットボール部の活動に明け暮れていて、パイロットになるための努力は特にしていませんでしたね。

私は中学3年生のときに初めて飛行機に乗って感動したのがきっかけで、それからはパイロットしかないと決めて過ごしてきました。大学生のときに自社養成パイロットの試験に落ち、いったん就職したのですが、あきらめきれずに航空大学校に入ってパイロットになりました。

私がパイロットになりたいと思ったのも中学生の頃です。進路を考えている時期に、パイロットとして働いていた大西卓哉さんが宇宙飛行士に選ばれたというニュースを見て、かっこいいなぁ、ロマンがあるなぁと思いました。

――初めて班に所属したときの思い出を教えてください。

副操縦士になったばかりのときは、班長も先輩たちもすごく頼もしく見えましたね。それで、自分がやっていけるんだろうかと不安になりました。班会やシミュレーターの訓練をみんなでやったり、食事に行ったりする中で、徐々に打ち解けていって、質問などもできるようになりました。

私はエアバスで副操縦士になったのですが、それまでの数年はエアバスの副操縦士任用がなかったので、最も近い先輩も3~4年目でした。久しぶりの新人ということですごく歓迎されまして、仕事のことは厳しく指導されることもあったんですけど、仲の良い班で楽しく過ごせました。当時の班長や先輩たちとは今でも年に1回食事に行っていますし、私の結婚式にも来ていただきました。

私は副操縦士任用後から、Oさんの班に所属しているのですが、年次の近い先輩がいらっしゃるのは嬉しかったですね。ボーイング787のパイロットは1000人以上いるのに、知り合いは航空大学校の同期や学生時代の友達くらいしかいなかったので、相談できる方ができて安心しました。

02 TOPIC / 長期的なステップアップを見据えた丁寧な指導が受けられる

長期的なステップアップを見据えた
丁寧な指導が受けられる

――班としてどのような活動をしているのでしょうか?

ボーイング787の場合は、班会というミーティングが2か月に1回、シミュレーターを利用した訓練が半年に1回あります。あと、班内フライトと呼ばれるものがあって、年に何回か班長と班員が組んで飛ぶ機会が設定されます。班員と定期的にコミュニケーションをとりつつ、班員の指導にあたるという感じですね。班内フライトは国内線か国際線かは決められていないのですが、1日に何度も離着陸ができ、より経験を積める国内線でなるべく班内フライトを実施するようリクエストしています。各フライトの時間もそれほど長くないので、離発着などの操縦は基本的に班員にやってもらって、私は外部監視や計器類のモニタリングをしつつ、班員の操縦をサポートしています。

班内フライトだと、定期的にフライト機会があり、継続的にアドバイスをいただけるので、非常にありがたいです。

自分がそのフライトでチャレンジしたいことを遠慮なく言えるのもいいところです。私の意思を受け止めたうえで、必要なことはしっかり指摘していただけるように思います。

私が班員だった頃も、班内フライトの機会があるのはありがたかったですね。普段のフライトは一期一会なので、その場で機長からいろいろ教えてもらうことはあっても、長期的なステップアップを見てもらうのは難しい。でも、班内フライトだと何回も同じ方に見ていただき、それを踏まえた指導が受けられます。

そうですね。課題を意識して日々のフライトに臨みながら、その経過を何か月かに一回見てもらって、また修正してというような感じです。班長が交代するときもしっかり引き継ぎがされるので、長期的な視点で自身の課題に向き合い続けることができます。

私のほうも、10年くらいボーイング787に乗っていてもわからないことはあるし、忘れてしまうことだってあるんですよね。だから、一緒に飛んだりシミュレーターで訓練したりする中で、後輩から学ぶことも多いように思います。

――班員同士のコミュニケーションについて教えてください。

今の班だけでなく前に所属していた班でも、後輩と空港で会ったらいろいろと話しますし、悩み相談を受けることもあります。

班員の大半が国際線に乗務していてスケジュールを合わせるのが難しいこともあって、対面での班員同士の交流は多くはありません。そのため、業務用のメールでの情報伝達や、メッセンジャーアプリなどを活用してちょっとした雑談をするなどコミュニケーションの機会を工夫しています。せっかく班という組織があるのだから、先輩後輩で情報共有をするとか、学びの機会を持ってほしいとは思いますね。

03 TOPIC / 班員全員がいつか機長に昇格してほしい

班員全員がいつか
機長に昇格してほしい

――今後の目標や抱負を教えてください。

一番の目標は、この班の班員全員が機長になってくれることです。班内フライトにおいても常にそれは意識していますね。同じ副操縦士でも1年目と10年目では当然求められるレベルが違いますから、機長へのステップとして到達してほしいレベルを考えて取り組むようにしています。

私は近いうちに機長昇格訓練を受けることになっています。機長になることがパイロットとしての出発点だと思っているので、今はそれだけですね。ですから、機長昇格を果たしたOさんのアドバイスは非常にためになっています。

私も将来的な目標は機長昇格ですが、まずはいろいろな国のいろいろな空港に行って経験を積んで、自信を持って国際線の運航ができるようになりたいと思っています。

そうですね。空港も一つひとつ違って、離着陸などの技術的な難易度やATC※の聞き取りやすさにも差がありますから、経験を重ねることで、パイロットとしてどんどん成長していけるのではないかと思います。

※ATC:Air Traffic Controlの略で航空機の安全でスムーズな運航を守る「航空交通管制」を指す。管制官が、無線を使ってパイロットに対して指示や情報を与える。

――最後に、パイロットの仕事に興味を持っている学生の皆さんへのメッセージをお願いします。

ANAのパイロットはただ飛行機を飛ばすだけの仕事ではなくて、社会人としての人格や識見も持っていなければならないと思っています。ですから、訓練において限られた時間で最大限のパフォーマンスを発揮するのも大切ですけど、それだけでなくコミュニケーションも大切にして、礼節や人を尊重する気持ちを持ってほしいですね。

私は最後まであきらめずにチャレンジしてほしいと思います。「文系だから」とか「目が悪いから」というような話をよく聞くんですけど、よく調べればチャンスがある場合もあるんですよね。私自身、自社養成パイロットの試験は落ちたのですが、航空大学校からパイロットになることができました。

パイロットは、ベテランになってもできることが増えていったり、できなくて落ち込んでまた勉強したりといった感じで、ずっとステップアップできる仕事です。今やっていてすごく楽しいし、手に職がついて産休・育休を経ても同じ仕事を続けることができるので、私個人としては女性にこそお勧めしたいと思います。