先輩たちの声
挑戦のきっかけや成長のプロセス。
パイロットとして働くリアルな姿を
ご紹介します。
3社それぞれで
成長し続けるパイロットたち
ANA
×
ANA WINGS
×
Peach
FCATに合格すると、ANAグループおよびパートナーエアラインのパイロット採用試験を受けることができます。今回は、そのうち ANA、ANA WINGS、Peachの3社で活躍するパイロットが一堂に会し、それぞれの会社の特徴や魅力的なところ、仕事のやりがいについて語ります。

(ANA/ボーイング767機長)
2008年入社。2012年、ボーイング767の副操縦士に任用。2016年、ボーイング777に機種移行。2021年、ボーイング767で機長昇格。

(ANA WINGS/ボーイング737副操縦士)
2020年入社。2022年、基礎訓練開始。2025年、副操縦士任用。

(Peach/エアバス副操縦士)
2020年、パイロットチャレンジ生(2期生)としてPeachにて訓練開始。2025年、副操縦士昇格。
※取材時点
01 TOPIC / ANAグループの翼たちが語る、空への情熱とそれぞれのストーリー
ANAグループの翼たちが語る、
空への情熱とそれぞれのストーリー
――まず、皆さんがパイロットをめざしたきっかけを教えてください。

私は大学時代にボート部の活動に熱中していて、就職活動にあまり注力していなかったのですが、そんな中で友人に誘われて旅行に出かけた時に、空港で見かけたパイロットが非常にかっこよく見えて、そこでパイロットになりたいと思いました。

私がパイロットにぜひなりたいと思うようになったのは、旅行で訪れたグアムで体験したセスナ機の操縦が非常に楽しかったからです。新卒時は、自社養成も航空大学校も不合格で、別の仕事を4年ほどしたのですが、FCATからANA WINGSのパイロットになるという道ができたのを知り、ラストチャンスのつもりで受けたら合格できました。

私は小学生の頃からパイロットに憧れがありました。Sさんと同じく新卒の時は良い結果が得られなかったのですが、別の業界で働いている時にFCATの制度ができたので、再チャレンジしました。
――ご自身の会社について、入社前にどのようなイメージを抱かれていたでしょうか?

ANAグループの行動指針にある「あんしん、あったか、あかるく元気!」という言葉のとおり、みんながワイワイ楽しそうに働いている会社というイメージがありました。

私も「あんしん、あったか、あかるく元気!」という印象が強かったですね。それと、選考を受ける中で、ANA WINGSは社員同士の距離が近くアットホームな会社だと感じました。

Peachは明るく自由なイメージがあって、和やかな雰囲気で対応していただきました。
――そのイメージについて、入社後どのように感じましたか?

先程の「あったか」の部分、人との関係性の深さをすごく感じました。地上配置期間中に貨物の管理をしていた時も、いろいろな部署の方から声をかけていただいて、私にとっては非常に心地よい空間でした。

アットホームで距離感が近いというのはイメージ通りで、ギャップはほとんどありませんでした。私たちは大分県で基礎訓練を受けたのですが、社長やスタッフが来て、訓練生と一緒に鍋や食事をしたこともあります。

私が入社して感じたのは、パイロットはもちろん、地上スタッフも含めて、明るく活発なだけではなく、業務は地道に積み上げていくところが多いということです。ちなみに訓練はノルウェーで受けたのですが、気候条件のためフライトとしては難しい部分がありました。しかし、訓練の合間を縫って同期と遊びに行ったり、息抜きで一緒にご飯を食べたりできましたし、今思うとすごく貴重な経験でした。

私も、同期と過ごした時間は非常に濃密だったと感じています。入社選考の時も訓練の時も、全員が合格するためにみんなで支え合う、助け合うという雰囲気がありましたね。

02 TOPIC / 多彩なロールモデルに学ぶ魅力、一人ひとりへのきめ細かな成長支援
多彩なロールモデルに学ぶ魅力、
一人ひとりへのきめ細かな成長支援
――自社の良いところについて教えてください。

ANAは規模が大きいぶん、お手本となる機長がたくさんいて、成長しやすい環境が整っているように思います。パイロットの業務は、機長や先輩のフライトを見て、その良いところを取り込んで自分のものにしていくものなので。

ANA WINGSはMさんの環境と比べると規模が小さいので、逆に同じ機長と飛ぶ回数が多くなり、2か月の間に2回、3回ということがあります。しかも、私たちの場合はフライトが1日2往復あるのが当たり前なので、そうすると離着陸は1日に4回。回数が多いぶん操縦を任せてもらえることも多く、「前回に比べてこういうところが良くなってるね」というように、成長を線で見てもらえるのがANA WINGSの良いところだと思います。

確かにそういう一面はありますね。国際線だと離着陸などの回数はどうしても少なくなります。

Peachは外国籍の機長が多いのが特徴です。アジアだけでなくヨーロッパや南米、南アフリカ出身の方もいらっしゃって、いろいろなバックグラウンドを持つ人たちの話を聞いたり、世界の標準的なフライトを学んだりできるという点で、非常に良い環境ではないかと思います。日本語が話せる方もいらっしゃいますが、大半は英語なので、英会話の勉強にもなっています。
――パイロットのやりがいや醍醐味を教えてください。

やはり飛行機の操縦が楽しいことですね。私はボーイング767という少し古い機種に乗っているのですが、まだ自動化があまり進んでいないので、自分で動翼を調整して機体の姿勢をコントロールすることになります。そのぶん、うまく飛行できた時は何物にも代えがたい喜びがあります。

私も操縦がすごく楽しいと感じています。機長をめざす中で日々操縦技術を磨いていく必要があって、壁にぶつかることもあるんですけど、それを乗り越えて成長した自分を実感できると、「やっぱりこの仕事は楽しいな」と思います。

私はチームで飛行機を飛ばすところに醍醐味があると思っています。Peachは大きい会社ではないので、地上のスタッフにしても客室乗務員にしても、人数面では比較的コンパクトです。そのぶん、密に連絡を取りながら力を合わせて最も良い方法を追求していくという意識があり、悪天候や条件が悪い中で無事にフライトを終えられたら、ホッとするとともにやりがいを感じます。

03 TOPIC / 技倆を磨きつつ、後輩の育成にも注力したい
技倆を磨きつつ、
後輩の育成にも注力したい
――趣味や、仕事以外で大切にしていることを教えてください。

私は航空業界以外の人とのつながりを大切にしています。さまざまな業界のさまざまな人と話すことで、パイロットや航空業界だけにとどまらない思考を持つことを意識しながら生活していますね。

幼い子どもが2人いるので、家族との時間をなるべく取るように心がけています。趣味はサウナとサッカー観戦で、2026年のワールドカップでは日本対スウェーデン戦とブラジル戦を現地で見てきました。

私は運動が好きで、時間があれば体を動かしてリフレッシュしています。フライトの合間にジムで鍛えたり、旅行で沖縄へ行って泳いだりダイビングやシュノーケリングを楽しんだりします。
――今後の目標や抱負をお聞かせください。

私はたまたま見かけた機長に憧れてパイロットになったので、自分も後輩から憧れられる機長になりたいという気持ちがあります。そして、その後輩たちがさらに下の世代から憧れられるパイロットに成長するのを見届けたいというのが今の思いです。

機長に昇格するのが当面の目標なので、日々のフライトを振り返り、反省や改善を繰り返していければと考えています。ANA WINGSでは早ければ副操縦士になってから6年くらいで機長昇格の機会が得られるので、そこも魅力的なところです。6年で機長にふさわしい知識や技倆を身に付けるために、毎日必死に成長し続けていかないと、という気持ちが強いですね。

Peachは副操縦士になってから平均で6~7年で機長になれるので、なるべく早く昇格を目指したいですね。いずれは後輩たちを育成する仕事もしてみたいと思っています。今も採用関連業務を担当することがあり、自分と話した人が入社してくれるとすごく嬉しくなります。その方々が入社し、副操縦士になって、機長になった私と組んでフライトをするのを楽しみにしています。
――最後に、パイロットの仕事に興味を持っている学生の皆さんへのメッセージをお願いします。

パイロットという仕事は本当に魅力的で、私自身は何度人生をやり直してもパイロットを選ぶだろうと思います。皆さんいろいろと不安を抱えているでしょうが、ぜひパイロットという選択をしてほしいというのが私の純粋な気持ちです。

私は何度もチャレンジしてようやくパイロットになることができました。一方で、パイロットになったことを前の会社の方に報告した際、「実はパイロットになりたかったんだけど受けなかったんだよ」とか「受けておけば良かった」という声も聞きました。受けようか迷っている方は、後悔することのないようにぜひ受けてみてほしいですね。

面接やグループディスカッションでは自分を良く見せたいという思いが強くなるでしょうが、それよりもパイロットを志した原点を意識して臨んでほしいと思います。そこが明確になっていれば、入社してからもずっと楽しく働けるのではないでしょうか。
